臨床工学技士とは
CEは、Clinical Engineering略語であり、医学・医療の立場からいうと、さまざまな理工学知識を医学研究や実地医療に
応用することを目的としています。
現代医療は多種多様の装置、機器、設備などによって支援されおります。これらの機器を安全に運用するためには、これらの機器
について専門的な知識があり、操作、管理、保守点検に習熟した専門職が必要不可欠となり、昭和62年5月に第108通常国会で
臨床工学技士法が設立されました。臨床工学技士とは国家試験に合格し、厚生大臣の免許を受け、医師の指示のもとに「生命維持管
理装置」の操作および保守点検を行うことを業務とする者であります。
「生命維持管理装置」とは、人の呼吸、循環、代謝といったような生命の維持に直接つながる機能を代行したり、補助したりする装置
(人工透析や人工呼吸器、人工心肺、高気圧治療装置など)のことであります。
業務分野情報
人工心肺
心臓手術、特に 開心術の補助手段として、もっとも広く使用されます。そのほか全身臓器・組織への血流灌流不全に陥った場合のポン
プ機能一部補助(Veno-arterial bypass:VAB)、静脈血を酸素化する機能が失われた場合の補助(Extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)と
しても応用されます。臨床工学技士は人工心肺、人工心肺装置の準備、操作、管理、保守を行っています。
人工腎臓
腎不全とは腎臓機能が低下して尿毒素や水分が体内に蓄積し、尿毒症症状(高血圧、貧血、かゆみ、吐き気、むくみ、だるさ、溢水、不眠、
その他)がおきる事であり、この代行として人工腎臓治療(人工透析)があります。
現在は糖尿病の透析導入が慢性糸球体腎炎をぬいてトップにおどりでました。透析管理技術や食事管理指導が重要になっております。臨床工学
技士は人工腎臓、人工腎臓装置の準備、操作、管理、保守を行っています。
高圧酸素療法、人工呼吸器
高圧酸素療法は腸閉塞や気胸、呼吸機能低下などの患者に非常に有用な手段になっております。人工呼吸器は手術中、ICU、CCU、リカバリール
ーム、病棟などで広く使用されています。臨床工学技士はこれらの準備、操作、管理、保守を行っています。
メンテナンス業務
現代の高度な医療現場には多種多様の器械があり、故障時の早急な対策が必須になります。臨床工学技士はこれらの保守、管理、修理などの
対策について早急に対応できるように訓練されています。
その他
臨床工学技士はカテーテル検査や バルンパンピング、ICU、CCU、救命センターにおけるモニター管理、コンピュータによる患者管理、病院
管理やスタッフ教育、研究会等の参加発表などを積極的に行い、高度医療社会への貢献をめざし、日々切磋琢磨する事をめざしています。